本光寺で
お葬式プランを作ったきっかけ
平成27年6月30日、檀家のお嬢様からお電話をいただきました。
「父親が入院中ですが、お迎えが近いようです。お金がないので、火葬だけで済ませたいのですが・・・」
住職は、電話では事情がよく呑み込めなかったので、本光寺までお越しいただくようにお嬢様にお願いしました。そして、よくよく事情をお聞きしたところ、お葬式の準備をしようと両親の通帳を見たところ、貯金が一銭もないことが発覚!お嬢様もシングルマザーで頑張っており、経済的に余裕がないということでした。
住職は決心しました。
「お金のことは心配しなくていいから、お葬式を本光寺の本堂で行いましょう」
お父様はお寺の祭事にもよく参加され、お寺のためにご協力していただいたので、お葬式をしないというのは住職にとって妥協できなかったのです。
2日後、お父様がお亡くなりになり、本光寺の本堂でお葬式をあげ、火葬後、納骨まで済ませました。お嬢様は、ご自分でできる限りのお布施を置いていってくださいました。一般的なご葬儀のお布施と比べれば少額ですが、住職の心は清々しい気持ちで、今までに感じたことのない感覚を覚えていました。
これをきっかけに、住職として真心を尽くしたお葬式を一つでも多く行いたいと、お寺のお葬式を始めました。お葬式に不安を抱いている方、住職とお話しして、よりよい形のお葬式を作り上げましょう。