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お通夜・お葬式の際に必要な挨拶

お通夜・葬儀・告別式を執り行うにあたり、一番不安になるのがお葬式中に行う挨拶ではないでしょうか? お葬式を過去に執り行った経験がなければ「一体どこで誰の挨拶が必要になってくるのだろう?」「一体どのような挨拶をすればいいのだろう?」など様々な疑問が浮かんでくると思います。ここでは、一般的にご遺族側が行うお通夜・お葬式の挨拶について解説していきます。

お通夜のプログラム内容と挨拶が必要なポイント

一般的にお通夜は次のようなプログラムで行われます。
進行は葬儀担当者が進めてくれますが、下の①⑤のポイントでお礼の挨拶、そして喪主の挨拶をしていただく必要があります。

①弔問者の受付
※この時ご遺族や受付係から弔問者へのお礼の挨拶をします。
②喪主・ご遺族・弔問者着席
③ご住職の入場
④開式
③ご住職による読経、お焼香
④お焼香(喪主→ご遺族→ご親戚→一般)
⑤喪主の挨拶
⑥ご住職の退場
⑦閉式
⑧通夜ぶるまい(食事)

ご遺族や受付係から弔問者へのお礼の挨拶(お通夜)

まずご遺族のみなさまが挨拶をしなければならない場面はお通夜の受付です。
忙しい中、故人を偲び来場された弔問者へのお礼を伝えます。

弔問者のほとんどは受付で「このたびは御愁傷様でございました」などお悔やみの挨拶をされます。

ご遺族や受付係は、その挨拶に対し、次のようにお礼を述べるのが一般的です。

  • お忙しいところ故人のために、足を運んでいただきありがとうございます。
  • 遠いところ故人のために、足を運んでいただきありがとうございます。
  • ご丁寧にありがとうございます。きっと故人も喜んでいると思います。

喪主の挨拶(お通夜)

お通夜では、ご住職のお経、ご焼香の後に喪主が弔問者に対してご挨拶をするのが一般的です。話す内容は基本的に自由ではありますが、以下のような①〜④の内容をお話するのが一般的です。

①冒頭挨拶

本日は、お忙しいところ◯◯(父、母、息子、娘など)の通夜にお集りくださいまして誠にありがとうございました。

②故人のお話

沢山の方におこしいただき、◯◯(父、母、息子、娘など)も喜んでいることと思います。

③お葬式(葬儀+告別式)のご連絡

明日の◯◯時より■■(会場名)にて、葬儀を執り行う予定でございます。お忙しいところ大変恐縮ではございますが、もしご都合がよろしければ、一緒に◯◯(父、母、息子、娘など)を見送ってください。

※家族葬などの場合には、「この時点で◯◯(父、母、息子、娘など)の要望により家族と親戚のみでお見送りをする予定でございます。大変恐縮ではありますが、ご容赦いただけますようお願いします」など弔問客へ葬儀の案内が出来ない旨をしっかりとご連絡しておくことが大切です。

④最後のお礼

改めまして、本日はお忙しい中、(冬や雨であれば「お足元が悪いなか」など言い換えてもよい)◯◯(父、母、息子、娘など)の通夜に足を運んでいただきありがとうございました。今後ともご指導のほどよろしくお願いします。

お葬式(葬儀+告別式)のプログラム内容と挨拶が必要なポイント

一般的にお葬式(葬儀+告別式)は次のようなプログラムで行われます。
しかし、お葬式を執り行う葬儀屋、お寺によってプログラムは変わってきますので、ここに挙げたプログラム通りにいくとは限りません。
最終的にはお葬式の担当者の指示に従いましょう。

会の進行は葬儀担当者が進めてくれますが、下の①⑧⑩のポイントで喪主の挨拶が必要になります。また例外的にご遺族や弔問客の挨拶を行う場合もございます。

①弔問者の受付
※この時ご遺族や受付係から弔問者へのお礼の挨拶をします。
②喪主・ご遺族・弔問者着席
③ご住職による読経
④弔辞の披露
⑤弔問の披露
⑤お焼香(ご住職→喪主→ご遺族)
⑥お焼香(弔問者)
⑦ご住職の退場
⑧喪主の挨拶(1)(お葬式内での挨拶)
⑨故人と最後のお別れ
⑩喪主の挨拶(2)(霊柩車による出棺前)
⑪出棺
⑫火葬場へ向かう

ご遺族や受付係から弔問者へのお礼の挨拶(お葬式)

まずご来場された弔問者に対し、お葬式の受付担当者、またはご遺族よりお礼の挨拶をしましょう。

挨拶としては前述の「お通夜でのお礼の挨拶」と全く同じです。

喪主の挨拶(お葬式)

喪主の挨拶は会の終盤に1回ある場合、またお葬式の会場で1回、霊柩車のお見送りの際に1回の計2回ある場合がございます。
しかし、どちらも言うべきことは「弔問者へのお礼」「故人について」「今後の事務連絡」で、ほとんど同じです。またそれぞれ①〜④のような流れでお話をするのが一般的ですので、ぜひ参考にしてください。
※最低限の挨拶例を載せておりますので、これを元にご自身の言葉で膨らませていただくと良い挨拶になるかと思います。

①冒頭挨拶

本日は、お忙しいところ◯◯(父、母、息子、娘など)の葬儀にお集りくださいまして誠にありがとうございました。これほど多くの方にお越しいただき、◯◯も喜んでいることと思います。

②故人のお話(※食道癌で亡くなった父という例です。このように故人の思い出話をしてあげると丁寧です)

父は、2年ほど前から食道癌と診断され、◯◯病院に入院しておりました。一時は食欲、体調も共に回復し、自宅療養の許可が出て「よかったね」などと喜んでいたのですが、先日◯◯日急に病状が悪化し、そのまま楽しみにしていた自宅に帰ることなく他界しました。亡くなるとき、母に向かって「ありがとう」と言ったそうです。父はいつも冷静で感情を滅多に表に出さない人でしたので、この「ありがとう」の言葉はいつも寄り添ってくれた母へ、父からの精一杯の感謝の気持ちだったのだと思っております。

③故人に代わってお礼と今後のご連絡

◯◯(父、母、息子、娘など)に代わりまして、生前のみなさまのご厚情(こうじょう)に感謝申し上げますと共に、今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

④最後のお礼

改めまして、本日はお忙しい中、(冬や雨であれば「お足元が悪いなか」など言い換えてもよい)◯◯(父、母、息子、娘など)の通夜に足を運んでいただきありがとうございました。今後ともご指導のほどよろしくお願いします。

⑤事務連絡

◯◯時に◯◯(場所)にて火葬を行います。お時間のご都合がつくようであれば、ぜひ一緒に◯◯(父、母、息子、娘など)の最後の姿を見送ってやってください。

ご遺族の挨拶(お葬式)

お葬式の最中、喪主だけではなく孫や息子などご遺族が挨拶や手紙の朗読をする場合もあります。もし挨拶を依頼された場合は、喪主とは違い「事務連絡」や「最後のお礼」などは省略し、次の①②のような内容で挨拶すると良いでしょう。
※こちらも他と同様、最低限の挨拶例を載せております。これをみなさまご自身の言葉で膨らませてあげると、良い挨拶になるかと思います。

①冒頭挨拶

本日は、お忙しいところ◯◯(父、母、息子、娘など)の葬儀にお集りくださいまして誠にありがとうございました。

②故人のお話(亡くなったのが祖父、挨拶するのが孫の場合)

祖父には生前沢山のことを教えていただきました。時には厳しく叱りつけてくれたことも今となっては感謝の気持ちで一杯です。本当にありがとうございました。そしてどうか安らかに眠ってください。

※喪主の挨拶は弔問者に向けたものですが、ご遺族の挨拶は「弔問客に向けた場合」「故人に向けた場合」と2パターンあります。今回は「弔問客に向けた場合」の例を載せましたが、「故人に向けた場合」の挨拶例を知りたい場合は下の「弔辞」例を参考にしてみてください。